卒論はもちろん中身も重要ですが、それ以上に見かけというか形式もとても重要です。
細かいことがきちんとできている論文は、それに比例して内容もいいことが多いです。
ここでは、卒論・論文がある程度出来上がった段階でチェックしたほうがいい14のポイントについてリストにしました。
詳しい解説はこちらの動画をご覧ください。より詳しく解説しています。
- 卒論チェックリスト1 文章のそれぞれにエビデンス(証拠)が入っているかを確認
- 卒論チェックリスト2 一文は短めに
- 卒論チェックリスト3 意味が変わるところで段落を変える
- 卒論チェックリスト4 体言止めなど下手な文章の修飾は必要ない
- 卒論チェックリスト5 同じ語尾の繰り返しを避ける
- 卒論チェックリスト6 青いリンクを消す・文字の大きさをそろえる
- 卒論チェックリスト7 ひらがなに開く・白くする
- 卒論チェックリスト8 本文で触れない図表は削除する
- 卒論チェックリスト9 語句は統一
- 卒論チェックリスト10 西暦表記にするか、元号表記にするかどちらかに統一
- 卒論チェックリスト11 読点(、)・カンマ(,)を混在させない
- 卒論チェックリスト12 結論(おわりに)は1~2段落で納める
- 卒論チェックリスト13 序論と結論だけ読んで、論旨が通っているか
- 卒論チェックリスト4 プリントアウトして必ず読み直す
- まとめ
卒論チェックリスト1 文章のそれぞれにエビデンス(証拠)が入っているかを確認
文章のそれぞれにエビデンス(証拠)が入っているかを確認。
入っていないのは、筆者の意見。
→自分の考え・意見なのか、どこからか引用したものなのかを区別する。
まず何よりも考えていただきたいのは文章のそれぞれにエビデンスつまり証拠が入っているかというのを必ず確認してください。
すなわち、どこから引用してきたかということが書いてあるかということです。
引用が入っていないものは筆者のその書いてる人の意見になります。
つまり、自分の考えや意見なのかあるいはどこからか引用したものなのかをしっかりと区別するということです。
外国人観光客が増えている(何を根拠に?あなたが感じたことですか?)このように一つ一つ確認してください。
このような日本の現状を語るのに統計で見る日本e-Statが役立ちます。
卒論チェックリスト2 一文は短めに
一文は短めに(一文には1つのことだけ盛り込む)
⇒ “2つの文に分けられないか? ”を常に考える。
長い文章を見たらま必ず2つの部分に分けられないかを常に考えてみてください。
人の書いた文書をまああれこれ言うのも失礼なので、自分の書いた文章を持って来ました。
これはある報告書に出したんですが、こちらが1文です。
非常に長いですね。
TripAdvisor上の土佐清水ジオパークにある観光地,ホテル,レストランの英語のレビューのデータベースを作成し,テキストマイニングソフトにより分析する予定であったが,実際に入力をはじめるとレストランに関してはほとんど英語のレビューがなく,また,観光地に関してもそれぞれ1~5つぐらいであり,テキストマイニングによる分析はできなかった。
よく見てみるとこれは3つの部分に分けることができます。
TripAdvisor上の土佐清水ジオパークにある観光地,ホテル,レストランの英語のレビューのデータベースを作成し,テキストマイニングソフトにより分析する予定であった。
実際に入力をはじめるとレストランに関してはほとんど英語のレビューがなかった。
また,観光地に関してもそれぞれ1~5つぐらいであり,テキストマイニングによる分析はできなかった。

卒論チェックリスト3 意味が変わるところで段落を変える
意味が変わるところで段落を変える。
常にこの段落では何がいいたいのかを考える。
意味が変わるところで段落を変えるということです。
常にこの段落で何が言いたいのかを考えながら書いていきます。
それで意味が変わるところで段落を変えていきましょう。
卒論チェックリスト4 体言止めなど下手な文章の修飾は必要ない
小説ではないので、体言止めなど下手な文章の修飾は必要ない。
一番おいしかったのはカレー。
四字熟語やことわざは原則使わない。
卒論やレポートというのは小説ではないので、体言止めなど下手な文章の修飾は必要ありません。
四文字熟語とかことわざもこういったのも原則使いません。
卒論チェックリスト5 同じ語尾の繰り返しを避ける
同じ語尾の繰り返しを避けます。
よく論文を書いていると明らかになった。明らかになった。と同じようなのがずっと続いていることがあります。
これはあまりにも醜いので、ちょっと工夫して明らかになったの次は分かったとか次は報告されたとか証明されたとか言うように最後の語尾を繰り返しを避けるような工夫をしてください。
- 明らかになった。
- わかった。
- 報告された。
- 証明された。
卒論チェックリスト6 青いリンクを消す・文字の大きさをそろえる
よく直接引用したところが、ネット上からコピーしてきてそれをそのまま貼り付けているので、そのまま青いリンクがついたままだしてくる学生がいます。
また、フォントが他と異なることもあります。それでは本当にありありと「僕はコピペしましたよ」と示しているようなものです。
別に直接引用してもいいんです。正しくすれば。
一度ぜひ正しい引用コピペの仕方はこちら
貼り付けるときに、かならずテキストを選んでコピーしてください。
卒論チェックリスト7 ひらがなに開く・白くする
漢字ばかりの論文は読みにくいです。
接続詞、副詞、助動詞、代名詞、連体詞はひらがなを用いてください。
×即ち → ○すなわち
×従って → ○したがって
×及び → ○および
×又 → ○また
×様に → ○ように
×事 → ○こと
×益々→ ○ますます
×更に → ○さらに
卒論チェックリスト8 本文で触れない図表は削除する
本文で触れない図表は削除してください。
ということは、図表はすべて本文で以下のように必ず記載してください。
・・・・・・(図3を参照)
表2によれば、・
また、図表の出典元は読者が辿れるようにページやURLを明記してください。
卒論チェックリスト9 語句は統一
小学1年生 小学校1年生 小1 1年生
ただし、直接引用の場合は別。→原文のまま。 u
小学1年生・・・小学1年生
ただし、直接引用の場合は別。→原文のまま。
「小学校1年生は・・・」
卒論チェックリスト10 西暦表記にするか、元号表記にするかどちらかに統一
1992年・・・・
「平成5年・・・」
数字は半角に統一。
先生によっては9まで全角でそれ以上は半角の場合もある。
卒論チェックリスト11 読点(、)・カンマ(,)を混在させない
、と,が混在しない。読点(、)・カンマ(,)
英文が混在する場合は
,に統一したほうが便利
大型のホテルでは台湾からのインターンシップや英語ができる人材がいるということで、その方がいるときは外国人の対応に困らないが,いないときにはかなり困っているということであった。
卒論チェックリスト12 結論(おわりに)は1~2段落で納める
結論(おわりに)は1~2段落で納めてください。
また、結論(おわりに)には本文に書いていないことをいきなりここで書かないようにしましょう。
結論の詳細は考察・結論(おわりに)の書き方|実例を挙げながら解説!
卒論チェックリスト13 序論と結論だけ読んで、論旨が通っているか
序論と結論だけ読んで、論旨が通っているかを確認してください。
特に、序論で定義した疑問に、結論で答えているかをしっかり確認しましょう。
序論と結論の詳細は考察・結論(おわりに)の書き方|実例を挙げながら解説!
卒論チェックリスト4 プリントアウトして必ず読み直す
最低でも書き終わってからプリントアウトして5回ぐらい繰り返してください。
最初のうちは論旨がおかしいところが見つかり、最後のほうは誤字脱字のみの修正になると思います。
まとめ
卒論・論文の14のチェックリストについてお話してきました。
パッとみて、形式がバラバラだとちゃんと書いていないという印象を先生に与えてしまいます。
ぜひ、中身同様、見た目にも細心の注意を払いましょう。

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