TOEICの文法問題にでる現在分詞か過去分詞かを選ぶ問題ですが、なんとなくという感じで、適当に解いているといつまでたってもこの手の問題に満点を取ることができません。
ここでは、現在分詞か過去分詞かを選ぶときのコツについて詳しく解説します。
- 現在分詞が入るのは主語+動詞の関係、つまり「主語「が」動詞」の場合は現在分詞
- 過去分詞が入るのは目的語+動詞の関係、つまり「目的語「を」動詞」の場合は過去分詞
これだけではよくわからないと思いますので、例文をあげながら以下で説明します。
しっかりと理論がわかりましたら、最後に分詞を使った英文が口からすらすらでるようにクイックレスポンスで練習します。
クイックレスポンスについての詳細はこちらを参考に。
英文法はクイックレスポンスで自動化【英語の反射神経を鍛える】
現在分詞・過去分詞・分詞構文のポイント
最初に簡単に現在分詞・過去分詞・分詞構文について解説します。
分詞には現在分詞と過去分詞があります。
現在分詞は動詞の原形に-ingをつけます。
過去分詞は,規則動詞では「原形+(e)d」,不規則動詞ではそれぞれ特有の形があります。
名詞を修飾する用法
分詞は動詞の性質を残しながら形容詞と同じように,名詞の前後に置いて名詞を限定・修飾する働きをします。
名詞の前に置く場合
分詞が単独で修飾する場合,名詞の前に分詞を置きます。
現在分詞
a walking dictionary
(生き字引き)
過去分詞
grown-up children
(成長した子供たち)
名詞の後に置く場合
分詞が単独ではなく,付属語を伴うときは,修飾する名詞のあとに置かれます。なお,分詞に導かれる句は,関係節で言い換えることもできます。
the lady speaking (=who is speaking) to him
(彼に話かけている女性)
補語としての用法
分詞は形容詞の働きも兼ねているので,主格補語および目的格補語としても用いられます。
主格補語として
現在分詞
be動詞と結合して進行形をつくるほか,lie,sit,stand,keep,remain,go,comeなど静止や運動を表す自動詞のあとに用います。
We sat looking at each other.
(私たちはすわって顔を見合わせていた)
過去分詞
lie,sit,stand,come,go,remain,rest,seem,appear,become,getなどのあとに置いて,動作の結果生じた状態などを表します。
He seemed quite satisfied with your explanation.
(彼は君の説明に大いに満足しているようだった)
目的格補語として
keep,leave,setなどの目的格補語として用いられます
現在分詞
I am sorry to have kept you waiting for an hour.
(1時間もお待たせして申しわけありません)
過去分詞
The accident left him paralyzed from the neck down.
(その事故が原因で首から下が麻痺してしまった)
分詞構文
分詞が時・理由・条件を表す副詞節と同じような働きをするとき,分詞を含む構文を分詞構文と呼びます。
When I looked out the window, I saw a car pull up at the gate.
→ Looking out the window, I saw a car pull up at the gate.
(窓から外を見ると,車が門に止まるのがみえた)
分詞構文の作り方
① 接続詞を取り除き
② 従節の動詞を分詞に換え
③ 語が主節の主語と同一であればこれを省きます。
なぜ現在分詞が入るのか・なぜ過去分詞が入るのか
TOEICの文法問題にもよくでるなぜ現在分詞が入るのか,なぜ過去分詞が入るのかを解説します。
現在分詞が入るのは主語+動詞の関係「主語「が」動詞」
現在分詞が入るのは主語+動詞の関係、つまり「主語「が」動詞」の場合は現在分詞(ing形)が入ります。
彼はドアをノックし続けました。
He kept (knock ) at the door.
knocking: knockが修飾している(関係している)名詞はHeです。従ってhe とknockの関係を考えます。「彼がノックする」ということで主語+動詞の関係になりますので現在分詞が入ります。
もう一つ例を
イブのそばに座っている男の子は,彼女の息子です。
The boy (sit ) beside Ivo is her son.
sitting: sitが修飾している(関係している)名詞は the boy です。従ってthe boyとsitの関係を考えます。「少年が座る」となり主語+動詞の関係になりますので,現在分詞が入ります。
私たちはすわって顔を見合わせていた。
We sat (look ) at each other.
looking:lookが修飾している(関係している)名詞は we です。従ってwe とlook の関係を考えます。「私たちが見る」となり主語+動詞の関係になりますので,現在分詞が入ります。
過去分詞が入るのは目的語+動詞の関係「目的語「を」動詞」
過去分詞が入るのは目的語+動詞の関係、つまり「目的語「を」動詞」
彼はドイツ製の時計を買った。
He bought a watch (make ) in Germany.
made: makeが修飾している(関係している)名詞は a watch です。従ってa watch とmake の関係を考えます。「腕時計を作る」となり目的語+動詞の関係になりますので,過去分詞が入ります。
彼は君の説明に大いに満足しているようだった。
He seemed quite (satisfy ) with your explanation.
satisfied:satisfyが修飾している(関係している)名詞は he です。従ってhe とsatisfy(を満足させる) の関係を考えます。「彼を満足させる」となり目的語+動詞の関係になりますので,過去分詞が入ります。
そのドアは一晩中かぎがかかっていない状態でした。
The door remained (unlock ) all night.
unlocked:unlockが修飾している(関係している)名詞は The door です。従ってThe door とunlock(鍵を開ける) の関係を考えます。「ドアの鍵を開ける」となり目的語+動詞の関係になりますので,過去分詞が入ります。
分詞をクイックレスポンスで練習
現在分詞と過去分詞の使い分けなど理論がわかっても、使えなければ意味がありません。
ここからは、頭を白紙にしてひたすら自動化するまで練習です。
なお、クイックレスポンスについての詳細や学習方法は英文法はクイックレスポンスで自動化を参考にしてください
- 公園を歩いていると,彼女は昔の友人に会った。
- あらゆる点から考えて,彼の決断は正しいものです。
- 彼はドアをノックし続けました。
- 私は彼の電話番号を知っていたので,彼に電話することができた。(分詞構文を使って)
- 彼は有名な芸術家によって描かれた絵を持っている。
- 空から見ると,その森は緑の海のように見える。
- そのドアは一晩中かぎがかかっていない状態でした。
- 彼はベンチに座ったままでいた。
- 彼は壊れた自転車を修理した。
- あそこを走っているあの犬は私のだ。
- 川のそばに立っているあの建物は病院だ。
- あの光っている星が見えますか。
動画で何度も練習しましょう。
次に、以下の日本語を英語に瞬時に訳してみましょう。すらすらできたら卒業です。
すらすらできなければ、動画に戻って練習して、再度チャレンジです。
- Walking in the park, she met an old friend.
- All things considered, his decision is right.
- He kept knocking at the door.
- Knowing his phone number, I was able to call him.
- He has a picture painted by a famous artist.
- Seen from the sky, the forest looks like a green ocean.
- The door remained unlocked all night.
- He remained sitting on the bench.
- He fixed a broken bicycle.
- That dog running over there is mine.
- That building standing by the river is a hospital.
- Can you see that shining star?
おわりに
ここでは現在分詞と過去分詞について学習しました。
英語はコミュニケーションなので、使うことによってはじめて自分のものになります。
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