短期期間の間に、急激な成長を遂げ、あっという間に成功したシンガポールに関する書籍です。
1か月間シンガポールの調査で滞在したことがあります。
そのときに、シンガポール国立博物館に行き、シンガポールがマレーシア連邦を脱退して独立したときのシンガポールの建国の父リー・クアンユーのテレビ中継の映像を博物館でみたのですが、ものすごく感動し、ますますシンガポールに関心をもつようになりました。
「明るい北朝鮮」などといわれているシンガポールですが、いろいろな意味で日本も学ぶことがあると思います。
ここでは、シンガポールの全般に関する書籍、リー・クアンユーに関する書籍、さらに、シンガポールの代表文化の一つであるプラナカンについてのおすすめの書籍を12冊選びました。
シンガポール全般のおすすめ書籍
物語 シンガポールの歴史
シンガポールの歴史について学びたい方はまずはこちらを。英国植民地時代から、日本占領、そして独立し現在に至るまでを学べます。
シンガポールを知るための65章
数年おきに版が更新され現在第4版となっているロングセラー。
シンガポール関係の研究者が「マスコミ事情」「演劇」「日本人社会」「HDB事情」などの章に分かれて書かれている。
また、各章の筆者は各方面のエキスパートがそれぞれ担当しているので、かなり詳しく説明されている。
エリアスタディーズとあるように、単なるシンガポールの旅行ガイドよりも、もう少しアカデミックなことを学びたい方にぴったりです。
なぜ?シンガポールは成功し続けることができるのか
独立後から現在に至るまでのシンガポールの経済発展をまとめています。
少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図
「67歳まで同賃金での雇用義務、共働き率9割でも待機児童ゼロ。シニアも女性も活躍して、さらに労働人口4割は外国人も優秀なエンジニアを優遇し高技術労働力を確保で労働人口も個人の所得も増えるばかり。」と書籍紹介にあります。
実際に、シンガポールに行って驚いたのは、シニアの方がバリバリといろいろなところで働いているなという印象を受けました。
もちろん様々な問題点もあるとは思いますが、シンガポールから日本が学べることは多くあると思います。
転換期のシンガポール
日本貿易振興機構アジア経済研究所が出版している書籍です。2021年出版なので、最新の情報が得られます。
「イノベーション大国」次世代への布石
シンガポールに進出している大手日系企業の経営者へのインタビューをまとめた本です。
各企業が何故シンガポールでビジネスを展開しているのか、どのような活動をしているのかを知ることができます。
リー・クアンユーに関する書籍
シンガポールの建国の父リー・クアンユーに関する書籍です。
リー・クアンユー、世界を語る
こちらは、現在と未来の展望についてのリー・クアンユーとのインタビュー内容と過去の著作をもとにまとめた書籍です。
リー・クアンユー自選語録 リーダーシップとはなにか
リー・クアンユー本人が著者になっている書籍です。
リー・クアンユー、未来への提言
リー・クアンユーに、ストレーツ・タイムズの記者8名がインタビューした内容をまとめた書籍です。
リー・クアンユー物語
リー・クアンユーの半生を日本人の原作と作画によりマンガ化したもので、シンガポールで英語で刊行され、それを日本語化したマンガです。漫画なので読みやすいです。
プラナカン文化
プラナカンとはシンガポールやマレーシアに残る文化で、 中国など他の国から交易のために東南アジアにやってきた男性と現地の女性の間に生まれた子供たちが、父方の国と現地の要素を融合させ、さらにはイギリスなどヨーロッパの影響も受けながら生まれた文化です。
シンガポールに研究で滞在していたときに、プラナカンの文化が根付いているカトンにも数日滞在しました。とても綺麗なパステルの家があります。
プラナカン文化に興味があり、プラナカン博物館にも行ってきました。
プラナカン文化はまさしく多文化共生の先例ではないかと思います。
なお、プラナカン文化はシンガポールだけでなく、マレーシアのペナン、マラッカに残っています。
プラナカン 東南アジアを動かす謎の民
一番のおすすめの書籍です。
日本経済新聞論説委員兼編集委員の方が書いた本ですので、その取材力と文章力で読み応えがあります。プラナカンに知るのにまず読んでほしい1冊です。
プラナカンの誕生 ―海峡植民地ペナンの華人と政治参加―
こちらは大学の教員が当時の新聞や雑誌などの資料をもとに執筆している書籍ですので、「プラナカン 東南アジアを動かす謎の民」よりも学術的な内容です。特に、プラナカンの誕生に焦点をあてています。
プラナカンについてもっとアカデミックな内容を知りたい方はこちらを。
おわりに
シンガポールに関する書籍をご紹介しました。
フィンランドの教育に関する書籍もご紹介しましたが、これらと比較してみると面白いと思います。
両国とも経済・教育ともに成功している国ですが、理念がかなり異なります。これらの両国から日本は利点・欠点を含めて多くのことを学べると思います。
また、上記の中で、キンドルで読める本が何冊かありますが、キンドルを読むならスマフォでも十分ですが、Kindle Paperwhite 防水機能搭載がおすすめです。
とにかく軽いので、どこにでも気軽に読めます。また、防水機能もあるので、お風呂の中でもOKです。私は電車で読んでいますが、本当に軽くて読みやすいです。目もスマフォよりも疲れません。
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