日本茶についてもっと詳しく学びたいと思ったとき、「何か資格を取って体系的に勉強してみたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
日本茶の資格には、日本茶について幅広く学ぶ資格、販売や接客に活かしやすい資格、講師活動を目指す人向けの資格、自宅で学べる通信講座の資格などがあります。
ただし、「日本茶インストラクター」「緑茶インストラクター」「日本茶セレクター®」など、似た名称の資格が複数あるため、資格名だけで判断するのではなく、認定団体や学習内容、取得方法を確認することが大切です。
そして、日本茶の資格を考えるときに、もう一つ考えてみたいのが、「資格を取ったあと、その知識を何に使うのか」ということです。
日本茶専門店や飲食店で働くことだけが、日本茶の知識の活かし方ではありません。
自宅で小さな日本茶サロンを開く、公民館やカルチャーセンターで日本茶を紹介する、訪日外国人向けにJapanese Tea Tastingを行う、海外で抹茶や煎茶、玉露、ほうじ茶などについて紹介するなど、学んだ知識を日本文化を伝える活動につなげることもできます。
私自身、海外で生活したり外国人と接したりする機会が増えるほど、日本人であることを意識し、自分の国や文化について説明できることの大切さを感じるようになりました。
グローバル化とは、英語を学ぶことだけではありません。
海外・世界という外側を志向するからこそ、自国である日本・日本文化という内側に目を向け、自分の文化を理解し、それを外国語でも伝えられることが重要になるのではないでしょうか。
海外へ出ると、私たちは「英語を話す人」である前に、「日本人」として見られることがあります。
外国人と交流していると、日本の食文化、行事、礼儀、着物、抹茶、茶道などについて質問される機会があります。
ところが、自分の国の文化でありながら、「なぜそうするのか」「どんな違いがあるのか」「どのように楽しむのか」と聞かれると、意外と説明できないことも少なくありません。
日本茶も同じです。
私たちは普段、「緑茶」「煎茶」「ほうじ茶」「抹茶」と何となく区別して飲んでいますが、煎茶と玉露は何が違うのか、抹茶はどのように作られるのか、なぜお茶によって適した湯温が違うのかと聞かれると、きちんと説明するのは簡単ではありません。
英語を使えることはもちろん大切です。しかし、その英語を使って何を伝えるのかまで考えると、自国の文化について体系的に知っていることが大きな意味を持ってきます。
その意味で、日本茶は、日本文化を知り、それを人に伝えるための非常に身近で分かりやすい入口の一つです。
抹茶だけでなく、煎茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶など、日本にはさまざまなお茶があります。茶葉の種類、産地、製法、淹れ方、茶器、和菓子との組み合わせなどを知ることで、日本茶を単なる飲み物としてではなく、日本の暮らしや食文化の一部として伝えられるようになります。
この記事では、日本茶資格の種類や難易度、取得方法、仕事への活かし方を比較するとともに、日本国内のインバウンド向け体験、自宅サロン、公民館やカルチャーセンター、海外移住・赴任先での日本文化活動など、資格取得後にどう活かせるのかまで紹介します。
- 日本茶の資格とは?
- 日本茶資格を取る意味|身近すぎる日本茶を「説明できる知識」に変える
- 日本茶資格を取ったら何ができる?
- 日本に住みながら訪日外国人向けに日本茶を紹介する
- 海外移住・海外赴任・長期滞在先で日本茶を活かす
- 日本茶の資格を一覧で比較
- 日本茶アドバイザーとは?
- 日本茶インストラクターとは?
- 日本茶資格の難易度は?
- まず日本茶の知識を試したいなら日本茶検定もある
- 日本茶資格は仕事に活かせる?
- 日本茶資格の取り方は主に3つ
- 通信で取得を目指せる日本茶資格
- SARAの日本茶資格講座では何を学ぶ?
- SARA日本茶講座で取得を目指せる2つの資格
- SARA日本茶講座の料金と取得期間
- 日本茶資格を選ぶときのポイント
- 日本茶資格と茶道資格の違い
- 日本茶ソムリエ・マイスター・バリスタ資格とは?
- 日本茶資格は履歴書や講師プロフィールに書ける?
- 日本茶資格に関するよくある質問
- まとめ|日本茶資格は「取ったあと何をしたいか」で選ぼう
日本茶の資格とは?
日本茶の資格は、茶葉の種類、栽培、製造方法、歴史、淹れ方、茶器、日本茶と食文化などについて学び、その知識や技能を一定の形で証明するものです。

日本茶に関する国家資格が一つ存在するわけではなく、団体や協会などがそれぞれ認定する資格があります。
そのため、「どの資格が一番上なのか」と単純に比較するのではなく、何を学びたいのか、どのように活かしたいのかによって選ぶことが重要です。
たとえば、日本茶を仕事として専門的に扱いたい人と、趣味として基礎から学びたい人、外国人に日本文化として紹介したい人では、必要とする学習内容も異なります。
日本茶資格を取る意味|身近すぎる日本茶を「説明できる知識」に変える
日本茶は、資格を持っていなければ淹れたり、人に紹介したりできないものではありません。
それなら、「わざわざ日本茶の資格を取る意味はあるの?」と思う人もいるでしょう。
日本茶資格の意味は、単に資格証を一枚増やすことだけではありません。
日本茶を体系的に学ぶことで、自分の言葉で説明できるようになる
日本茶は日本人にとって身近すぎるため、普段はその違いを深く考えずに飲んでいることもあります。
しかし、「煎茶と玉露は何が違う?」「新茶と一番茶は同じ?」「ほうじ茶はどうして茶色いの?」「抹茶と粉末緑茶は同じ?」「なぜ玉露は低い温度で淹れるの?」と聞かれると、すぐに説明するのは簡単ではありません。
日本茶について体系的に学ぶことで、こうした知識をばらばらに覚えるのではなく、茶の歴史、栽培、製造、種類、産地、淹れ方、茶器、保存方法などを関連づけて理解できるようになります。
資格取得を目指して勉強することは、「普段から飲んでいるので何となく知っている」という状態から、「なぜ違うのかを人に説明できる」状態へ進むきっかけにもなります。
抹茶ブームを入口に、日本茶全体を伝える人も必要
海外ではMatchaという言葉が広く知られるようになり、日本のお茶に興味を持つ大きな入口になっています。
農林水産省によると、2025年の緑茶輸出額は721億円となり、前年から98.2%増加しました。背景には、健康志向や日本食への関心に加え、抹茶を含む粉末状茶の需要拡大があります。
しかし、日本茶は抹茶だけではありません。
煎茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶、番茶など、それぞれに味、香り、製法、淹れ方の違いがあります。
抹茶をきっかけに日本のお茶に興味を持った外国人へ、「日本にはこんなお茶もあります」と次の世界を紹介できることは、日本茶について体系的に学ぶ大きな意味の一つです。
Matcha → Sencha → Gyokuro → Hojichaと広げていけば、「日本のお茶=抹茶」だけではないことも伝えられます。
日本茶資格を取ったら何ができる?
資格を選ぶ前に、「取得したあとに何をしたいのか」を考えてみると、自分に合った資格が見えやすくなります。
日本茶資格を取得したからといって、自動的に仕事が決まったり、収入が得られたりするわけではありません。
一方で、体系的な知識に資格という第三者の証明を加えることで、その知識をプロフィール、講座、接客、文化体験などへ展開しやすくなるというメリットがあります。
しかも日本茶は、茶室や正座を必要とせず、急須、茶葉、湯、茶器などがあれば始められます。煎茶や玉露を飲み比べる、同じ茶葉を湯温を変えて淹れる、和菓子と合わせるといった内容だけでも、初心者が参加しやすい文化体験になります。
日本に住みながら訪日外国人向けに日本茶を紹介する
外国人に日本茶を紹介するために、必ず海外へ移住する必要はありません。
日本を訪れる外国人を対象に、日本茶を一つの文化体験として紹介することもできます。
Japanese Tea Tastingという形で体験を作る
日本茶なら、煎茶、玉露、ほうじ茶などを少量ずつ飲み比べるJapanese Tea Tastingという形で体験を作ることができます。
色、香り、味の違いを実際に感じてもらいながら、「なぜ玉露はうま味が強いのか」「ほうじ茶はなぜ香ばしいのか」「なぜお茶によって湯温を変えるのか」と説明すれば、単なる試飲ではなく、日本茶を知る文化体験になります。
抹茶に興味を持っている人であれば、まず抹茶から入り、そのあと煎茶や玉露、ほうじ茶へ広げる方法もあります。
自宅や小さなスペースで日本茶サロンを開く
自宅や小さなレンタルスペースで、少人数の日本茶サロンを開く方法も考えられます。
- はじめての日本茶飲み比べ
- Japanese Green Tea Tasting
- 抹茶と煎茶の違いを楽しむ
- 玉露を低温で淹れてみる
- 日本茶と和菓子のペアリング
- 煎茶・ほうじ茶・玄米茶を飲み比べる
こうした内容なら、日本茶を専門的に学びたい人だけでなく、「日本文化を少し体験してみたい」という人にも参加してもらいやすいでしょう。
有料で飲食を伴う体験を提供する場合は、開催場所や提供方法、地域のルール、利用するプラットフォームの条件などを事前に確認してください。
公民館・カルチャーセンター・国際交流イベントでも活かせる
対象は旅行者だけではありません。
日本に住んでいる外国人を対象に、公民館、カルチャーセンター、国際交流イベントなどで日本茶を紹介する方法もあります。
「Japanese Tea for Beginners」「日本茶と和菓子」「抹茶の次に知りたい日本茶」などの内容なら、日本語学習者や日本文化に興味のある人にも参加してもらいやすくなります。
資格を取得していれば、講座を提案するときのプロフィールに、日本茶について一定の内容を体系的に学んだことを記載する材料にもなります。
海外移住・海外赴任・長期滞在先で日本茶を活かす
日本茶資格の知識は、海外移住、海外赴任、長期滞在をしたときにも活かすことができます。
海外に出ると、日本では身近すぎて特別だと思っていなかったものが、自分の強みになることがあります。日本茶もその一つです。
抹茶から日本茶全体へ興味を広げられる
海外では抹茶を知っている人が増えていますが、煎茶や玉露については、まだ詳しく知らない人もいます。
そこで、まずはよく知られている抹茶を入口にして、「日本には日常的に飲む煎茶もある」「玉露は淹れ方も味もかなり違う」「ほうじ茶は茶葉を焙煎して作る」と紹介することができます。
抹茶人気を日本茶全体への興味につなげることができれば、日本文化をさらに深く知ってもらうきっかけになります。
海外では資格がプロフィールの信用材料になることがある
私自身、海外でヨガや気功などを教える際に、コミュニティーセンターやカルチャーセンターのような場所で資格の有無を確認された経験があります。
受け入れる側には、その人が本当にその分野について知識を持っているのか判断する材料が必要だからです。
これは日本茶でも同じです。「日本人だから日本茶を知っています」と言うだけでは、その人がどの程度学んでいるのかは相手には分かりません。
日本茶の資格は、海外で活動するための営業免許になるわけではありません。しかし、日本茶について一定のカリキュラムで体系的に学んだことを示す一つの材料として、プロフィールや講座提案に記載できます。
海外では難しい講義より「飲んで違いを感じる」体験が作りやすい
日本茶を外国人に紹介するとき、最初から栽培方法や化学成分について長く説明する必要はありません。
まず実際に飲んでもらい、「こちらは甘みが強い」「こちらは香ばしい」「同じ緑茶でも味が全く違う」と感じてもらう方が、日本茶への入口として分かりやすい場合があります。
そのうえで、産地、製法、湯温、蒸らし時間などを説明すれば、体験と知識が結びつきます。
つまり、資格で学んだ専門知識をそのまま講義するのではなく、初心者に分かる体験へ変換する力も重要です。
日本茶の資格を一覧で比較
日本茶について学べる代表的な資格には、次のようなものがあります。
| 資格 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 日本茶アドバイザー | 日本茶全般の初級レベルの知識 | 日本茶を基礎から体系的に学びたい人 |
| 日本茶インストラクター | 専門知識と技能を学ぶ中級資格。筆記・実技試験あり | 講師活動や日本茶関連の仕事に活かしたい人 |
| 日本茶シニア・インストラクター | インストラクター取得後、活動経験を積んで目指す準上級資格 | 日本茶の専門性をさらに高めたい人 |
| 日本茶マスター | シニア・インストラクター取得後に目指す上級資格 | 長期的に専門性を高めたい人 |
| 日本茶セレクター® | 日本茶の歴史・茶葉・製法・淹れ方などを学ぶ民間資格 | 自宅で幅広く学びたい人 |
| 緑茶インストラクター | 緑茶、茶器、淹れ方などの知識を学ぶ民間資格 | 通信で資格取得を目指したい人 |

特に注意したいのが、「日本茶インストラクター」と「緑茶インストラクター」は別の資格であることです。
日本茶インストラクターはNPO法人日本茶インストラクター協会が認定する資格です。
一方、SARAで取得を目指せる緑茶インストラクターは、日本インストラクター技術協会が認定する民間資格です。
名称が似ているため、資格を比較するときは必ず認定団体まで確認しましょう。
日本茶アドバイザーとは?
日本茶アドバイザーは、NPO法人日本茶インストラクター協会が認定する初級資格です。
日本茶全般について初級レベルの知識を身につけ、日本茶を基礎から体系的に学びたい人に向いています。
2026年度の認定試験では、協会指定のWEB講習の視聴が受験資格となっています。年齢制限はなく、試験はマークシートによる筆記試験です。
日本茶について興味はあるけれど、いきなり実技試験を含む専門資格に挑戦するのは難しいという人にも取り組みやすい資格です。
日本茶インストラクターとは?
日本茶インストラクターは、NPO法人日本茶インストラクター協会が認定する中級資格です。
日本茶についての専門知識だけでなく技能も求められ、認定試験は第一次試験の筆記と、第一次試験合格者を対象とした第二次試験の実技で行われます。
2026年度の第二次試験では、茶鑑定試験と口述試験が予定されています。
協会では、日本茶教室、学校・カルチャースクールなどでの講師、日本茶カフェのプロデュースなどを資格取得者の活動例として紹介しています。
なお、日本茶インストラクターを受験するために、日本茶アドバイザーを先に取得する必要はありません。
日本茶資格の難易度は?
「日本茶 資格 難易度」で調べる人も多いですが、資格によって取得方法が大きく異なるため、単純に「簡単・難しい」だけで比較することはできません。
NPO法人日本茶インストラクター協会によると、日本茶アドバイザー試験の合格率は70~80%程度、日本茶インストラクターは最終的な合格率がおよそ35%です。
日本茶アドバイザーは初級資格で筆記試験が中心ですが、日本茶インストラクターは筆記に加えて実技があり、専門性が高くなります。
さらに、日本茶シニア・インストラクターは日本茶インストラクター取得後に会員として継続3年以上の活動経験、日本茶マスターはシニア・インストラクター取得後に継続2年以上の活動経験が必要です。
一方、SARAの日本茶セレクター®や緑茶インストラクターは、受験資格が特になく、在宅で資格取得を目指せます。
難易度だけを見るのではなく、試験があるのか、実技が必要なのか、受験資格があるのか、活動経験が必要なのか、自宅だけで学びやすいのかを比較することが大切です。
まず日本茶の知識を試したいなら日本茶検定もある
いきなり資格取得までは考えていないけれど、「まず日本茶について勉強してみたい」という人には、日本茶検定という方法もあります。
日本茶検定はNPO法人日本茶インストラクター協会が実施しており、インターネットで受検できます。
2026年現在の受検料は3,300円で、年3回の実施が予定されています。
日本茶について学ぶことが自分に合っているか試してから、アドバイザーやインストラクターを検討する方法もあります。
日本茶資格は仕事に活かせる?
日本茶資格を取得したからといって、それだけで特定の職業に就けたり、収入が保証されたりするわけではありません。
しかし、日本茶について体系的に学んだ知識は、販売や飲食だけでなく、観光、接客、文化体験、講師活動など、さまざまな仕事や活動に組み合わせることができます。
日本茶は日常の飲み物でもあるため、専門店だけに活躍の場が限られないのも特徴です。ホテルや観光施設で外国人に説明する、日本茶と和菓子を組み合わせた体験を作るなど、既存の仕事に日本茶の知識を足す方法もあります。
- 日本茶専門店や茶販売店での接客
- 日本茶カフェや飲食店
- 日本茶教室やワークショップ
- カルチャースクールなどでの講師活動
- ホテル・観光施設での日本文化紹介
- 外国人向けの日本文化体験
- 自宅サロンや小規模な文化教室
- オンライン日本茶講座
大切なのは、資格を取得したことだけではなく、学んだ知識をどのような体験やサービスに変えられるかです。
日本茶資格の取り方は主に3つ
日本茶資格を取得する方法は、資格によって異なります。
大きく分けると、通学して学ぶ方法、通信教育で認定試験を目指す方法、通信講座で民間資格を取得する方法があります。
通学して学ぶ
講師から直接指導を受けながら、日本茶について学ぶ方法です。
日本茶インストラクター協会では、日本茶アドバイザー養成スクールを地域によって開講しています。
各地のお茶の飲み比べなど、実際に茶葉や茶器を扱いながら学びたい人に向いています。
通信教育で学んで認定試験を受ける
日本茶インストラクター協会では、日本茶アドバイザーと日本茶インストラクターの試験対策として通信教育を用意しています。
自宅で専門的に勉強しながら、協会の認定試験合格を目指したい人に向いています。
通信講座で民間資格の取得を目指す
仕事や家事などで決まった時間に教室へ通うのが難しい場合は、自宅で教材を使って学ぶ通信講座も選択肢になります。
初心者から自分のペースで勉強したい人や、日本茶を趣味から一歩進んで体系的に学びたい人、外国人向けの文化体験などに活かしたい人にも取り組みやすい方法です。
通信で取得を目指せる日本茶資格
教室に通わず、日本茶について自宅で学びたい人には、SARAスクールの日本茶資格講座という方法もあります。
SARAの日本茶講座では、日本茶セレクター®と緑茶インストラクターという2つの民間資格の取得を目指します。

日本茶セレクター®は日本安全食料料理協会、緑茶インストラクターは日本インストラクター技術協会が認定する資格です。
NPO法人日本茶インストラクター協会が認定する「日本茶インストラクター」と、SARAで取得を目指せる「緑茶インストラクター」は別の資格ですので、ここは混同しないようにしましょう。
日本茶についてほとんど知識がない初心者からでも学習を始めることができ、自分のペースで進められるのが特徴です。
SARAの日本茶資格講座では何を学ぶ?
SARAの日本茶講座では、日本茶について初級・中級・上級と段階的に学習していきます。
初級では日本茶の基礎、中級では日本茶の種類、上級ではさらに踏み込んだ日本茶の知識へ進みます。
日本茶セレクター®では、日本茶の歴史、茶葉、栽培や収穫、製法、良質なお茶の見分け方、淹れ方、水質や蒸らし時間などについて学びます。
緑茶インストラクターでは、茶葉別の淹れ方、茶器、各地のお茶、茶葉の保管、日本茶を使った料理などの知識も対象になります。
普段何となく飲んでいるお茶を、「なぜこの温度なのか」「なぜ玉露は淹れ方が違うのか」「この茶葉はどのように作られているのか」と説明できる知識へ変えていけるのが特徴です。
SARA日本茶講座で取得を目指せる2つの資格
SARAの日本茶講座で対応している資格は、日本茶セレクター®と緑茶インストラクターです。
日本茶セレクター®
日本茶セレクター®は、日本安全食料料理協会が認定する民間資格です。
日本茶の歴史、茶葉、栽培、製法、値段や品質、日本茶の淹れ方などについて幅広い知識を身につけたことを示す資格です。
日本茶を基礎から幅広く学び、自宅サロンや文化紹介、接客などに知識を活かしたい人にも選択肢になります。
緑茶インストラクター
緑茶インストラクターは、日本インストラクター技術協会が認定する民間資格です。
茶葉別の淹れ方、茶器、チャノキ、各地のお茶、茶葉の保存、日本茶を使った料理などの知識を身につけたことを示します。
なお、この資格はNPO法人日本茶インストラクター協会が認定する「日本茶インストラクター」とは別の資格です。
SARA日本茶講座の料金と取得期間
SARAの日本茶資格講座には、基本コース、プラチナコース、プラチナコースオンラインがあります。
| コース | 受講料 | 受講期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 基本コース | 59,800円 | 6か月・最短2か月 | 教材で学び、資格試験を目指す |
| プラチナコース | 79,800円 | 6か月・最短2か月 | 卒業課題提出で試験免除、2資格取得を目指せる |
| プラチナコースオンライン | 79,800円 | 6か月・最短1か月 | スマホ・PC・タブレットで学習、試験免除 |
基本コースは59,800円
基本コースは59,800円で、受講期間は6か月、最短2か月が目安です。
まず日本茶について学習し、資格取得については自分で試験を受けて目指したい人に向いています。
日本茶セレクター®と緑茶インストラクターを個別に受験する場合、現在の受験料はそれぞれ10,000円です。
プラチナコースは79,800円で2資格取得を目指せる
プラチナコースは79,800円で、卒業課題を提出して講座を修了することで、試験免除で2資格の認定を目指せます。
最初から日本茶セレクター®と緑茶インストラクターの両方を取得したいのであれば、資格試験料まで含めた総額と手間を比較して選ぶとよいでしょう。
オンラインは最短1か月
プラチナコースオンラインも79,800円です。
スマートフォン、PC、タブレットで学習でき、最短1か月での資格取得を目指せます。
海外滞在が多い人や、紙教材を持ち歩かず学びたい人にも取り組みやすい方法です。
受講料やコース内容は変更される場合があるため、申し込み前に公式サイトで最新情報を確認してください。
日本茶資格を選ぶときのポイント
日本茶資格を選ぶときは、「有名そうだから」「難しそうだから」という理由だけで選ぶのではなく、資格取得後の目的から逆算して考えるのがおすすめです。
| 目的 | 考えやすい選択肢 |
|---|---|
| まず日本茶を気軽に学びたい | 日本茶検定 |
| 日本茶の基礎を資格として学びたい | 日本茶アドバイザー |
| 専門知識と技能を高め、講師活動にもつなげたい | 日本茶インストラクター |
| 長期的に日本茶の専門性を高めたい | シニア・インストラクター、マスター |
| 教室へ通わず自分のペースで学びたい | 通信講座の民間資格 |
| 外国人に日本文化として日本茶を紹介したい | 日本茶の種類・歴史・淹れ方を幅広く学べる資格 |
| 自宅で日本茶サロンや体験講座を行いたい | 幅広い知識+実際の淹れ方の練習 |
なお、通信で知識を学ぶだけで、実際にお茶を上手に淹れられるようになるとは限りません。
将来、人に日本茶を淹れたり、ワークショップを行ったりしたい場合は、資格学習とあわせて、自分で何度も茶葉を量り、湯温や抽出時間を変え、実際に淹れる経験を重ねることも大切です。
日本茶資格と茶道資格の違い
日本茶資格と茶道資格は、どちらも「お茶」に関係しますが、学ぶ内容はかなり異なります。
日本茶資格では、煎茶や玉露、ほうじ茶など、日本茶そのものについて学ぶことが中心です。
一方、茶道では、抹茶の点て方だけでなく、点前、茶道具、礼、茶室、季節感、おもてなしの考え方などを学びます。
「日本茶そのものに詳しくなりたい」のか、「茶道という日本文化を学びたい」のかによって、選ぶ資格も変わります。
ただし、海外や外国人向けの文化体験を考えるなら、日本茶と茶道の知識を組み合わせる方法もあります。
たとえば、最初に抹茶と簡単な茶道体験を行い、そのあと煎茶やほうじ茶を飲み比べる「Japanese Tea Ceremony & Japanese Tea」のような講座です。
茶道をすでに学んでいる人が日本茶の知識を加えれば、外国人から「抹茶以外にはどんな日本のお茶がありますか?」と聞かれたときにも、より幅広く説明できるようになります。
茶道資格については、次の記事で詳しく紹介しています。
▶ 茶道の資格とは?種類・取り方・費用|裏千家と通信講座の違いも紹介
日本茶ソムリエ・マイスター・バリスタ資格とは?
「日本茶 ソムリエ 資格」「日本茶 マイスター 資格」「日本茶 バリスタ 資格」といった言葉で検索する人もいます。
ただし、「ソムリエ」「マイスター」「バリスタ」という名称が、日本茶分野で一つの統一された資格制度を指しているわけではありません。
講座や団体、スクールによって名称や認定基準が異なることがあるため、資格を比較するときは、資格名だけでなく、認定団体、試験内容、学習内容、取得条件を確認しましょう。
なお、NPO法人日本茶インストラクター協会には「日本茶マスター」という上級資格があります。「日本茶マイスター」とは名称が異なります。
日本茶資格は履歴書や講師プロフィールに書ける?
取得した資格は、正式名称を確認したうえで履歴書やプロフィールに記載できます。
SARAの公式サイトでも、日本茶セレクター®と緑茶インストラクターは名刺や履歴書に記載できる資格として案内されています。
ただし、海外や外国人向けの活動では、日本の資格名を書くだけでは相手に内容が伝わらない可能性があります。
そのため、資格名だけでなく、「何を学んだのか」「どのような日本茶体験を提供できるのか」まで書く方が分かりやすいでしょう。
- Japanese tea varieties and brewing methods
- Japanese green tea culture and history
- Sencha, Gyokuro and Hojicha tasting
- Japanese Tea & Wagashi experience
資格は肩書きとして置いておくだけではなく、自分が提供できる内容と結びつけることで活かしやすくなります。
日本茶資格に関するよくある質問
最後に、日本茶資格についてよくある疑問をまとめます。
- Q日本茶に国家資格はありますか?
- A
日本茶について一つの国家資格が設けられているわけではありません。NPO法人日本茶インストラクター協会や各民間資格認定団体などが、それぞれ資格制度を設けています。
- Q日本茶資格は初心者でも取得できますか?
- A
初心者から学べる資格があります。日本茶アドバイザーは初級資格として位置づけられており、SARAの日本茶資格講座も初心者から学べるカリキュラムになっています。
- Q日本茶インストラクターは難しいですか?
- A
NPO法人日本茶インストラクター協会によると、日本茶インストラクター認定試験の最終合格率はおよそ35%です。筆記試験だけでなく実技試験もあるため、初級の日本茶アドバイザーより専門的な学習が必要です。
- Q日本茶アドバイザーを取らないと日本茶インストラクターになれませんか?
- A
日本茶アドバイザー資格を持っていなくても、日本茶インストラクター認定試験に挑戦できます。2026年度の日本茶インストラクター認定試験は、翌年4月1日時点で18歳以上であることが受験資格です。
- Q日本茶資格は仕事にできますか?
- A
資格取得だけで就職や収入が保証されるわけではありませんが、日本茶販売、飲食、講師、ワークショップ、日本文化体験、観光などで学んだ知識を活かすことができます。資格と実際の経験を組み合わせることが重要です。
- Q日本茶資格は履歴書に書けますか?
- A
取得した資格は正式名称を確認したうえで履歴書やプロフィールに記載できます。特に外国人向け文化体験などに活かしたい場合は、資格名だけでなく、学習内容や提供できる体験も一緒に説明すると分かりやすくなります。
- Q海外で日本茶を教えるなら資格は必要ですか?
- A
日本茶資格が海外で活動するための営業免許になるわけではありません。ただし、施設によっては講師の経歴や資格を確認することがあります。資格は、日本茶について一定の内容を体系的に学んだことを相手に示す材料の一つになります。
- Q日本茶資格と茶道資格ならどちらがいいですか?
- A
煎茶や玉露、ほうじ茶など、日本茶そのものの種類、栽培、製造、淹れ方について詳しくなりたいなら日本茶資格が向いています。点前、茶道具、礼、茶室、おもてなしなどを含めた茶道文化を学びたいなら茶道資格が中心になります。外国人向け日本文化体験を考えるなら、両方の知識を組み合わせる方法もあります。
まとめ|日本茶資格は「取ったあと何をしたいか」で選ぼう
日本茶の資格には、初心者向けの日本茶アドバイザー、専門的な日本茶インストラクター、その上位資格、自宅で資格取得を目指せる民間資格など、さまざまな選択肢があります。
どの資格が一番よいということではなく、日本茶をどのように学び、そのあと何をしたいのかによって選ぶ資格は変わります。
専門的に日本茶の仕事や講師活動を続けたいのであれば、筆記と実技を含む日本茶インストラクターなどを目指す方法があります。
一方、教室に通うことが難しい、日本茶について幅広く学び直したい、まず自分のペースで知識を体系化したいという人には、通信講座も選択肢になります。
そして、資格を取得したあとには、自宅で日本茶サロンを行う、公民館やカルチャーセンターで講座を開く、外国人向けにJapanese Tea Tastingを行う、海外で日本文化として日本茶を紹介するなど、さまざまな方向へ発展させることができます。
海外に出れば出るほど、日本人であることを意識する機会が増えます。
そして、日本では当たり前だと思っていた日本茶が、海外では「もっと知りたい日本文化」になることがあります。
グローバル化とは、外国語を身につけるだけではなく、自分の文化を知り、それを世界に伝えられることでもあります。
抹茶を入口に、煎茶、玉露、ほうじ茶、和菓子、さらに茶道へ。
日本茶資格を学ぶことは、その日本文化の世界を自分自身が理解し、人に伝えられるようになる一つの入口です。
SARAの日本茶資格講座では、初心者から日本茶について学びながら、日本茶セレクター®と緑茶インストラクターの2資格を目指せます。
「自分のペースで日本茶を学びたい」「これまで何となく知っていた日本茶を体系的に整理したい」「外国人に日本文化として日本茶を紹介できるようになりたい」という人は、講座内容を確認してみるとよいでしょう。
また、日本茶だけでなく茶道そのものを体系的に学びたい方は、茶道資格の種類・取り方・費用をまとめた記事も参考にしてください。
