茶筅とは?種類・選び方・使い方・洗い方|裏千家の茶筅通しも解説

茶筅の種類と選び方 茶道
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抹茶を点てるときに欠かせない道具が茶筅(ちゃせん)です。

一見するとどれも似ていますが、茶筅には数穂、八十本立、百本立など穂数の異なる種類があり、薄茶・濃茶など用途によって向いている茶筅も違います。また、日本製の高山茶筌をはじめ、竹の種類や茶道の流派による違いもあります。

さらに、初めて使うときの準備、使ったあとの洗い方や乾かし方、茶筅立て(くせ直し)の使い方など、竹製の茶筅ならではの扱い方も知っておきたいところです。

この記事では、茶筅の種類・選び方・単品とセットの違い・購入先・使い方・手入れをはじめ、日本製の高山茶筌、流派による違い、寿命や購入方法までまとめて解説します。

後半では、裏千家で行う茶筅通しについて、実際の動画と日本語・英語の説明を使って詳しく紹介します。

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  1. 茶筅とは?読み方と役割
    1. 茶筅の読み方と「茶筌」との違い
    2. 茶筅のつくりと役割
    3. 茶筅は英語で何という?
  2. 茶筅の種類と違い|数穂・八十本立・百本立など
    1. 常穂とは?
    2. 数穂とは?
    3. 八十本立とは?
    4. 百本立とは?
    5. 百二十本立とは?
    6. 八十本立と百本立の違いは?
  3. 茶筅の選び方|用途・産地・流派を確認
    1. 薄茶用・濃茶用など、使う目的で選ぶ
    2. 日本製を選びたいなら高山茶筌も候補に
    3. お稽古用は流派や先生の指定を確認する
    4. 初心者が購入前に確認したいポイント
  4. 茶筅は単品とセット、どちらを買う?
    1. 茶筅単品|買い替えや買い足しに
  5. 茶筅は単品とセット、どちらを買う?
    1. 茶筅単品|買い替えや買い足しに
    2. 茶筅・くせ直しのセット|必要な道具を一緒に揃える
    3. 茶碗付きの抹茶セット|これから始める人に
  6. 茶筅はどこで買う?楽天市場・Amazonや茶道具専門店で探せる
    1. 楽天市場|ほんぢ園・徳増茶道具専門店で探す
    2. Amazon|YOSEKAのブランドストアで探す
    3. 茶道具専門店の店頭|相談して選びたい人に
  7. 茶筅の使い方|初めて使う準備と抹茶を点てるコツ
    1. 初めて使うときの準備
    2. 茶筅で抹茶を点てるコツ
    3. 茶筅の使い方を英語で説明するには?
  8. 茶筅の洗い方・乾かし方・保管方法
    1. 使い終わったら水やぬるま湯で洗う
    2. 風通しのよい場所で十分に乾かす
    3. 完全に乾いてから湿気の少ない場所へ保管する
  9. 茶筅立て・くせ直しとは?使ったほうがいい?
  10. 茶筅の寿命は?交換するタイミング
  11. 茶筅通しとは?裏千家の手順を動画で紹介
    1. 茶碗にお湯を入れる
    2. 右手で茶筅を取る
    3. 茶筅を茶碗の3時の位置に入れる
    4. 茶筅を持ち替える
    5. 茶筅を持ち上げて3時の位置へ戻す
    6. もう一度持ち上げて穂先を確認する
    7. 前後に動かし「の」の字を描く
    8. 茶碗の中央から茶筅を取り出す
  12. 茶筅に関するよくある質問
  13. 茶道や日本茶を、もう少し体系的に学びたい方へ
  14. まとめ|茶筅は種類・用途を知って選ぼう

茶筅とは?読み方と役割

竹製の茶筅の全体と細かく割られた穂先

茶筅は、抹茶とお湯を混ぜ合わせるために使う竹製の茶道具です。細かく割られた穂を持ち、薄茶を点てるときにも、濃茶を練るときにも使います。

茶筅の読み方と「茶筌」との違い

茶筅は「ちゃせん」と読みます。「茶筌」という表記もありますが、どちらも同じ道具を指します。

奈良県生駒市高山町で作られる伝統的な茶筌は、「高山茶筌」という名称で知られています。

茶筅のつくりと役割

茶筅は、一本の竹を細かく割って穂を作った道具です。写真では、持ち手となる竹の柄と、糸が掛けられた細かな穂のつくりが分かります。

薄茶では、この穂を細かく動かして抹茶とお湯を混ぜ合わせます。一方、濃茶では、多めの抹茶と少量の湯を練り合わせます。薄茶では「点てる」、濃茶では「練る」と表現します。

茶筅以外の茶碗、茶杓、棗、茶巾、建水などについては、茶道具の名前と使い方|日本語と英語で学ぶ完全ガイドでまとめています。

茶筅は英語で何という?

英語ではtea whiskやbamboo whiskと説明でき、日本語名のchasenも使われます。

A chasen is a bamboo whisk used to mix matcha with hot water.

茶筅は、抹茶とお湯を混ぜるために使う竹製の道具です。

茶道全体の紹介に使える表現は、茶道を英語で外国人に説明する方法で紹介しています。

茶筅の種類と違い|数穂・八十本立・百本立など

茶筅を選ぶときにまず目にするのが、数穂、常穂、八十本立、百本立、百二十本立などの名称です。

大きな違いは穂の数や細さ、形です。一般に、穂数が多く細い穂を持つタイプは、薄茶を泡立てる用途に向いています。一方、比較的穂が太いタイプは、濃茶を練る用途にも使われます。ただし、穂の太さやしなりは製品ごとに異なるため、穂数だけで使い心地や丈夫さが決まるわけではありません。

濃茶・薄茶・兼用の用途別に、常穂・数穂・八十本立・百本立・百二十本立を整理した図解
種類穂数・つくりの目安特徴主な用途
常穂比較的少なめ穂が比較的太いタイプ濃茶向けの候補
数穂70本前後を目安とする製品がある薄茶・濃茶の兼用として使われる薄茶・濃茶
八十本立数穂より多めのタイプ穂が細かく、泡立てやすい薄茶
百本立八十本立より多めのタイプ細い穂が多く、きめ細かな泡を作りやすい薄茶
百二十本立百本立より多めのタイプ非常に穂が細かく繊細薄茶

ただし、名称と実際の穂数は必ずしも一致しません。「八十本立なら必ず80本」「百本立なら必ず100本」とは限らず、製造元や数え方によっても違います。購入する製品の仕様を確認してください。

常穂とは?

常穂(つねほ)は、穂数が比較的少なく、一本一本の穂が太めの茶筅です。

比較的太い穂を持つタイプは、粘度の高い濃茶を練る用途の候補になります。穂の太さやしなりは製品によって異なるため、購入時には用途説明も確認しましょう。

数穂とは?

数穂(かずほ)は、70本前後を目安とする製品がある、比較的標準的なタイプです。実際の穂数や形状は製造元によって異なります。

薄茶・濃茶の両方に使われるタイプとして知られています。兼用したい場合は、製造元が示す用途も確認してください。

「初めて茶筅を買うけれど、どれを選べばよいかわからない」という場合にも候補になります。

八十本立とは?

八十本立は、数穂より穂数の多いタイプとして販売されている茶筅です。名称は「八十本立」でも、実際の本数は製品によって異なります。

数穂より穂先が細かく、抹茶に空気を含ませやすいため、薄茶できめ細かな泡を作りやすくなります。

家庭で薄茶を楽しむ方の選択肢になります。初心者は、穂数の名称だけでなく、製造元の用途説明や予算も確認して選びましょう。

百本立とは?

百本立は、八十本立より穂数が多く、細い穂を持つタイプとして販売されている茶筅です。実際の穂数が100本とは限りません。

八十本立よりさらに穂が細かく、抹茶に空気を含ませて、細かくふんわりした泡を作りやすいのが特徴です。

そのため、主に薄茶向きと考えると分かりやすいでしょう。

一方で、細い穂は繊細です。強く茶碗の底に押しつけたり、粘度の高い濃茶を強く練ったりすると穂を傷めやすくなります。

百二十本立とは?

百二十本立は、百本立よりさらに穂数が多く、細かな泡を作りやすい茶筅です。

そのぶん穂も繊細になるため、「本数が多いほど初心者向け」というわけではありません。

八十本立と百本立の違いは?

八十本立と百本立は、どちらも家庭で薄茶を点てるときの候補になります。本数だけでなく、穂のしなりや製造元の用途説明、予算を比較して選びましょう。

ただし、本数が多いほど高級で優れているという意味ではありません。飲みたいお茶や使い方によって適した種類が違います。

上の図と表は主な用途の目安です。穂数の名称だけで優劣は決まらず、お稽古用は流派や先生の指定を優先して選びましょう。

茶筅の選び方|用途・産地・流派を確認

種類の名称だけで迷ったら、どのお茶に使うか、どこで作られたものか、お稽古用か自宅用かを順に確認しましょう。

薄茶用・濃茶用など、使う目的で選ぶ

茶筅の種類を選ぶときには、薄茶を点てるのか、濃茶を練るのかも重要です。

薄茶を泡立てたい場合は、細かな穂を持つタイプが候補になります。一方、濃茶は少量の湯と多めの抹茶を練り合わせるため、比較的穂が太く、濃茶向けとして販売されている茶筅を選びましょう。

  • 自宅で薄茶を楽しむ:八十本立など
  • きめ細かな泡を作りたい:百本立・百二十本立など
  • 薄茶・濃茶の両方に使う:数穂など、兼用として販売されているタイプ
  • 濃茶を中心に使う:常穂・数穂など、穂が比較的太く濃茶向けのタイプ

これらは主な用途の目安です。製品ごとの用途説明を確認し、お稽古では流派や先生の指定に従ってください。

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日本製を選びたいなら高山茶筌も候補に

日本製の茶筅を探していると、よく目にするのが高山茶筌(たかやまちゃせん)です。

高山茶筌は、奈良県生駒市高山町で作られている伝統的な茶筌です。

その歴史は室町時代までさかのぼるとされ、約500年にわたって製作技術が受け継がれてきました。現在は国の伝統的工芸品にも指定されています。

一本の竹を細く割り、削り、穂を整え、糸を掛けるなど、多くの工程を経て職人の手で作られます。

日本製の茶筅を選びたい場合には、商品説明で「高山茶筌」「奈良県高山」「国産」「日本製」などの表示を確認するとよいでしょう。

お稽古用は流派や先生の指定を確認する

茶筅は穂数だけでなく、茶道の流派によって竹の種類や形、糸の色などにも違いがあります。

茶筅に使われる竹や、その仕上がりを表す名称には、白竹・煤竹・黒竹・青竹などがあります。

竹の種類・呼び名特徴・使用例
白竹明るい色の竹。裏千家で使われる茶筅として知られる
煤竹長年の煙などで色づいた竹。表千家で使われる茶筅として知られる
黒竹黒褐色の竹。武者小路千家で使われる茶筅として知られる
青竹青みのある竹。初釜など特別な場で用いられることがある

これらは代表的な使用例です。お稽古用に購入する場合は、「百本立だからよい」「日本製だからよい」だけで判断せず、流派や先生が指定する種類・仕様を確認してから選びましょう。

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初心者が購入前に確認したいポイント

自宅で抹茶を楽しむために初めて茶筅を買うなら、次の点を確認すると選びやすくなります。

  • 薄茶用か濃茶用か
  • 穂の種類や製造元の用途説明
  • 日本製か海外製か
  • 茶道のお稽古用か自宅用か
  • 流派や先生の指定があるか
  • 茶筅単品か、茶杓・くせ直しとのセットか

自宅で薄茶を楽しむことが中心なら、数穂や八十本立などが候補になります。穂数の名称だけで扱いやすさを判断せず、商品の用途説明や予算も確認して選びましょう。

薄茶の細かな泡を重視するなら百本立など、日本製や伝統工芸品にこだわるなら高山茶筌も選択肢になります。

茶碗や茶杓もこれから揃える場合は、初心者向けの茶道セット・抹茶セットを比較すると、必要な道具をまとめて選べます。

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茶筅は単品とセット、どちらを買う?

茶筅だけを買い替えたい方と、これから抹茶を始める方では、必要な道具が異なります。手持ちの道具を確認して、足りないものを揃えましょう。

購入方法向いている人確認すること
茶筅単品茶碗や茶杓を持っている人・茶筅を買い替える人穂の種類、用途、製造元・原産国
茶筅とくせ直しのセット茶碗はあり、茶筅と形を整える道具を揃えたい人茶筅とくせ直しのサイズ、セット内容
茶碗付きの抹茶セットこれから自宅で抹茶を始める人茶碗・茶筅・茶杓などの内容、抹茶の有無

茶筅単品|買い替えや買い足しに

茶碗や茶杓をすでに持っている場合は、茶筅だけの購入で十分です。今使っている茶筅が合っているなら、同じ製造元・種類の商品を探す方法もあります。

種類別の商品は、このページ前半の常穂・数穂・八十本立・百本立・百二十本立の紹介も参考にしてください。

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茶筅は単品とセット、どちらを買う?

茶筅だけを買い替えたい方と、これから抹茶を始める方では、必要な道具が異なります。手持ちの道具を確認して、足りないものを揃えましょう。

購入方法向いている人確認すること
茶筅単品茶碗や茶杓を持っている人・茶筅を買い替える人穂の種類、用途、製造元・原産国
茶筅とくせ直しのセット茶碗はあり、茶筅と形を整える道具を揃えたい人茶筅の仕様、くせ直しのサイズ、セット内容
茶碗付きの抹茶セットこれから自宅で抹茶を始める人茶碗・茶筅・茶杓などの内容、抹茶の有無

茶筅単品|買い替えや買い足しに

茶碗や茶杓をすでに持っている場合は、茶筅だけを購入する方法があります。今使っている茶筅が自分に合っているなら、同じ製造元・種類の商品を探すと選びやすいでしょう。

購入時は、薄茶用か濃茶用か、穂の種類、製造元・原産国を確認してください。常穂・数穂・八十本立・百本立・百二十本立などの違いは、このページの種類別の説明も参考にしてください。

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茶筅・くせ直しのセット|必要な道具を一緒に揃える

茶碗は持っていて、茶筅とくせ直しを一緒に用意したい方には、セットも候補になります。茶杓を含む商品もあるため、セット内容を確認して、手持ちの道具と重複しないものを選びましょう。

くせ直しは、茶筅の穂の形を整えるための補助具です。セットであっても、茶筅の種類や原産国、用途などを確認することが大切です。

例えば、以下のような百本立の茶筅とくせ直しの2点セットがあります。茶碗や茶杓は含まれないため、必要に応じて別に用意してください。

茶碗付きの抹茶セット|これから始める人に

これから自宅で抹茶を始める場合は、茶碗・茶筅・茶杓などをまとめて揃えられる抹茶セットも便利です。

セット内容は商品ごとに異なります。抹茶やくせ直しが含まれているか、茶碗が使いやすい大きさかを確認して選びましょう。

具体的なセットの比較は、初心者向けの茶道セット・抹茶セットにまとめています。

なお、お稽古用に購入する場合は、単品・セットのどちらでも、必要な道具や仕様を先生に確認してから選びましょう。

茶筅はどこで買う?楽天市場・Amazonや茶道具専門店で探せる

茶筅は、茶道具専門店の店頭のほか、楽天市場やAmazonでも購入できます。通販で探す場合は、茶道具を扱う店舗やブランドの商品一覧から、用途に合う茶筅を比較すると選びやすくなります。

購入前には、価格だけでなく、穂の種類、製造元、原産国、送料、発送予定を確認しましょう。お稽古用の場合は、先生に種類や仕様を確認してから購入すると安心です。

楽天市場|ほんぢ園・徳増茶道具専門店で探す

楽天市場では、茶道具や抹茶を扱うほんぢ園や、徳増茶道具専門店などで茶筅を探せます。同じ「八十本立」「百本立」でも製造元や原産国が異なる場合があるため、それぞれの商品説明を確認してください。

以下のリンクから、各店舗内の茶筅の検索結果を確認できます。単品だけを探している場合は、セット商品や関連用品との違いにも注意して選びましょう。

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Amazon|YOSEKAのブランドストアで探す

Amazonで探したい方は、YOSEKAのブランドストア内で「茶筅」を検索した一覧も確認できます。

購入するときは、茶筅単品なのか、茶杓やくせ直しなどを含むセットなのかを確認しましょう。素材や原産国に加え、販売元・出荷元、送料、配送予定も確認してください。

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茶道具専門店の店頭|相談して選びたい人に

種類や流派に合う茶筅が分からない場合は、茶道具専門店の店頭で相談して選ぶ方法もあります。「裏千家のお稽古用」「自宅で薄茶を点てたい」など、使う目的を伝えると相談しやすくなります。

茶碗や茶杓もこれから揃える方は、初心者向けの茶道セット・抹茶セットも参考にしてください。

茶筅の使い方|初めて使う準備と抹茶を点てるコツ

茶筅を使うときは、穂先を湯になじませてから、力を入れすぎずに抹茶を点てることが大切です。ここでは、自宅で薄茶を楽しむための準備と、茶筅の基本的な動かし方を紹介します。

初めて使うときの準備

新品の茶筅は、乾いた状態のままいきなり強く使わず、最初に軽くすすいでから穂先を湯になじませます。

  1. 穂先を軽く水ですすぎます。
  2. 茶碗にお湯を入れます。
  3. 茶筅の穂先をお湯につけ、やさしくなじませます。
  4. 穂先に折れや異常がないか確認します。

使用前に湯になじませると竹の穂がしなやかになり、穂先への負担を減らせます。新品だけでなく、普段使うときも穂先の状態を確認しましょう。

茶筅で抹茶を点てるコツ

家庭で薄茶を点てる場合は、準備に使った湯を捨て、茶碗に抹茶と新しいお湯を入れます。まず抹茶と湯をやさしくなじませてから、手首を使って茶筅を前後に細かく動かします。

  • 茶筅の柄を強く握りしめない
  • 腕全体ではなく手首を中心に動かす
  • 茶碗の底に穂先を強く押しつけない
  • ぐるぐる回すのではなく前後に細かく動かす

力任せに動かすと穂先を傷めやすくなります。泡の立ち方は流派や好みによっても異なるため、お稽古では先生の指導に従ってください。

茶筅の使い方を英語で説明するには?

外国人に茶筅の持ち方や動かし方を伝えるときは、次のように説明できます。

Hold the chasen lightly and whisk the matcha using your wrist.

茶筅を軽く持ち、手首を使って抹茶を点てます。

Do not press the whisk too hard against the bottom of the tea bowl.

茶筅を茶碗の底に強く押しつけないようにします。

茶碗も一緒に選ぶ場合は、抹茶茶碗の種類と選び方を参考にしてください。点てたあとの作法は、抹茶の飲み方と英語での説明で紹介しています。

茶筅の洗い方・乾かし方・保管方法

竹製の茶筅を使ったあとは、抹茶を洗い流し、十分に乾かしてから保管することが大切です。穂先を傷めないようにやさしく洗い、湿気が残らないようにしましょう。

使い終わったら水やぬるま湯で洗う

抹茶が付いた状態で放置せず、使い終わったら水またはぬるま湯で早めに洗います。

  1. 茶碗に水またはぬるま湯を入れ、茶筅をやさしく動かして抹茶を落とします。
  2. 穂の間に抹茶が残っていないか確認し、きれいな水でやさしくすすぎます。
  3. 穂先を強く振ったり押しつけたりせず、水気を切ります。

竹製の茶筅は、基本的に洗剤や食器洗い機を使わず、水やぬるま湯で手入れします。穂先をスポンジなどで強くこすらないようにしましょう。

風通しのよい場所で十分に乾かす

洗ったあとは、水気を切って風通しのよい場所で自然乾燥させます。穂の表面だけでなく、内側まで十分に乾かしましょう。

くせ直しを使う場合も、かぶせたまま湿気の多い場所へ放置しないことが大切です。直射日光や極端な高温を避け、風通しを確保してください。

完全に乾いてから湿気の少ない場所へ保管する

竹は天然素材なので、濡れたまま密閉するとカビや傷みの原因になります。購入時のケースや収納箱へ戻す場合も、完全に乾いていることを確認してから収納しましょう。

保管場所は湿気がこもりにくい場所を選びます。次に使う前には、穂先の折れや汚れ、カビなどがないか確認してください。

茶筅立て・くせ直しとは?使ったほうがいい?

茶筅の穂の形を整えるくせ直しの全体

茶筅を使っていると、穂先の形は少しずつ変わります。その形を整えるために家庭で使われるのが、茶筅立て・茶筅くせ直しと呼ばれる道具です。

写真のように丸みのある形をしており、洗った茶筅をかぶせて使います。茶筅の大きさに合うものを選び、穂先を無理に押し広げないようにしましょう。

くせ直しに茶筅をかぶせて穂の形を整えている状態

使うときは、洗った茶筅の水気を切り、穂先を下にして、くせ直しにそっとかぶせます。風通しのよい場所に置き、穂の間や内側まで十分に乾かしてください。

くせ直しは穂の形を整える補助になりますが、使うだけでカビを防げるわけではありません。茶筅にも、くせ直しにも湿気を残さず、十分に乾燥させることが大切です。

茶筅立ては必須ではありませんが、自宅で日常的に抹茶を楽しむなら、用意しておくと便利です。なお、ここで紹介するくせ直しは、お点前の最中に茶筅を置くための道具ではありません。

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茶筅の寿命は?交換するタイミング

茶筅は竹製の消耗品です。

使用頻度や扱い方、保管環境によって寿命は大きく異なるため、「何か月で交換」と一律には決められません。

次のような状態が目立ってきたら交換を検討します。

  • 穂先が何本も折れている
  • 穂が大きく乱れている
  • 形が大きく崩れている
  • 抹茶を点てにくくなった
  • カビなど衛生上の問題がある

特に穂先が折れている場合は、竹片が茶碗の中へ入る可能性があります。使用前には状態を確認しましょう。

茶筅通しとは?裏千家の手順を動画で紹介

茶筅通し(ちゃせんどおし)とは、お点前の中で茶筅を湯に通し、穂先の状態などを確認する所作です。

単に茶筅を洗うことではありません。

以下では、裏千家で行う茶筅通しを、動画とともに紹介します。細かな動きは動画とあわせて確認し、お稽古では先生の指導に従ってください。

茶碗にお湯を入れる

まず茶碗にお湯を入れます。

Pour some hot water into the tea bowl.

右手で茶筅を取る

右手で茶筅を取ります。主に親指と人差し指を使い、取り上げるときには右親指が茶筅の糸の結び目より下にくるようにします。

Take the tea whisk with your right hand, mainly using your thumb and index finger. Make sure that your right thumb is under the knotted string of the tea whisk when you pick it up.

茶筅を茶碗の3時の位置に入れる

右手の指を伸ばしながら、茶筅を茶碗の3時の位置へ入れます。

中指を茶碗の縁に触れさせ、茶筅の柄から静かに手を離します。同時に左手で茶碗の9時の位置を支えます。

Place the whisk inside the tea bowl at the 3 o’clock position as you extend your right fingers. Your middle finger touches the rim of the tea bowl. Release the tea whisk handle gently. At the same time, your left hand is securing the tea bowl by holding the 9 o’clock position.

茶筅を持ち替える

右手を回すようにして持ち替え、右親指が茶筅の柄の上にくるように持ちます。

Adjust your grip by rotating your right hand to hold the whisk handle with your right thumb on top of it.

茶筅を持ち上げて3時の位置へ戻す

茶筅を静かに持ち上げます。持ち上げる高さや細かな動きは、動画を参考にしながら、お稽古では先生の指導に従ってください。

その後、手首を回しながら茶筅を下ろし、茶碗の3時の位置へ戻します。このとき中指から小指までを伸ばし、茶筅から手を離します。

Lift the tea whisk gently. Follow your teacher’s guidance on the height and precise movements. Then rotate your wrist as you lower the whisk back to the 3 o’clock position inside the tea bowl.

もう一度持ち上げて穂先を確認する

再び右親指が柄の上になるように茶筅を持ち直し、もう一度茶筅を持ち上げます。

このとき、穂先が折れていないかを確認します。

Adjust your grip again and place your right thumb on top of the tea whisk. Repeat the motion of raising the tea whisk once more. While doing so, check the bristles to make sure they are not broken.

前後に動かし「の」の字を描く

右親指が上になるように茶筅を持ち直し、湯の中で前後に5~6回動かします。

次に茶碗の向こう側から、縁に沿わせるようにひらがなの「の」を書くように茶筅を動かします。

「の」の字を描いたところで左手を茶碗の横へ持っていき、両手首がカタカナの「ハ」のような形になるようにします。

Regrasp the tea whisk with your right thumb on top, then rinse the whisk inside the tea bowl with a back-and-forth motion five or six times. From the far side of the bowl, draw the hiragana character “の” while brushing against the rim.

茶碗の中央から茶筅を取り出す

最後に茶碗の中央から茶筅を静かに取り出します。

Take the tea whisk from the center of the bowl.

盆略点前全体の流れについては、裏千家の盆略点前|手順から道具まで解説も参考にしてください。

椅子に座ってお茶を楽しみたい方には、自宅で楽しむテーブル茶道も紹介しています。裏千家の御園棚を用いた点前については、御園棚と立礼点前の手順をご覧ください。

茶筅に関するよくある質問

Q
茶筅は何と読みますか?
A

「ちゃせん」と読みます。「茶筅」のほか「茶筌」と書かれることもあります。

Q
八十本立と百本立はどちらが初心者向けですか?
A

どちらも薄茶用の候補になります。八十本立と百本立という名称だけで扱いやすさは決まらないため、製造元の用途説明や穂のしなり、予算を確認して選びましょう。

Q
茶筅は本数が多いほどよいのですか?
A

いいえ。穂数が多いほど細かな泡を作りやすくなりますが、穂も繊細になります。薄茶、濃茶、使いやすさなど用途に合わせて選びます。

Q
日本製の茶筅を選ぶなら何を確認すればよいですか?
A

「日本製」「国産」の表示や産地を確認します。奈良県生駒市高山町で作られる高山茶筌は、日本を代表する伝統的な茶筌です。

Q
茶筅は初めて使う前に洗いますか?
A

最初に軽く水ですすぎ、穂先を湯になじませてから使用するとよいでしょう。使用前には穂先の状態も確認します。

Q
茶筅は洗剤で洗ってもいいですか?
A

一般的な竹製の茶筅は、基本的に洗剤を使わず、水またはぬるま湯で抹茶を洗い流します。その後、十分に乾燥させます。

Q
茶筅立て・くせ直しは必要ですか?
A

必須ではありませんが、茶筅を乾かしながら穂先の形を整えるのに便利です。日常的に茶筅を使う場合は一緒に用意してもよいでしょう。

Q
茶筅の代わりに泡立て器を使えますか?
A

抹茶と湯を混ぜるだけなら小型の泡立て器やミルクフォーマーで代用できます。ただし、竹製の茶筅とは動き方や泡の細かさが異なります。

Q
茶筅の寿命はどのくらいですか?
A

使用頻度や扱い方によって大きく異なります。穂先の折れ、形の崩れ、点てにくさ、カビなどを確認して交換時期を判断します。

Q
茶筅は英語で何と言いますか?
A

「chasen」のほか、「tea whisk」「bamboo whisk」「bamboo tea whisk」などと表現できます。

茶道や日本茶を、もう少し体系的に学びたい方へ

茶筅で抹茶を点てることに慣れてきたら、お点前やお茶の知識を学ぶという楽しみ方もあります。趣味で抹茶を楽しむだけなら、資格の取得は必要ありません。

茶道の学び方や資格に関心がある方は、茶道資格の種類・取り方・費用をご覧ください。流派で学ぶ許状・資格と、通信講座などで取得する民間資格の違いを紹介しています。

抹茶に加え、煎茶など日本茶全般の知識を深めたい方には、日本茶資格の種類・難易度・学び方の比較も参考になります。学びたい内容や目的に合わせて選びましょう。

まとめ|茶筅は種類・用途を知って選ぼう

茶筅はどれも同じように見えますが、穂数、竹の種類、流派などによってさまざまな違いがあります。本数の多さだけで判断せず、使う目的に合ったものを選ぶことが大切です。

  • 自宅で薄茶を点てるなら数穂・八十本立などが候補になる
  • 百本立・百二十本立は、薄茶の細かな泡を作りたい場合の選択肢になる
  • 濃茶には、比較的穂が太く濃茶向けとして販売されているものを選ぶ
  • 日本製を希望するなら、高山茶筌などの産地・製造元を確認する
  • お稽古用は、流派や先生の指定を確認してから購入する
  • 使用後は水やぬるま湯でやさしく洗い、十分に乾燥させる
  • 穂先の折れやカビなどがあれば交換を検討する

買い替えなら茶筅単品、これから道具を揃えるならセットなど、手持ちの道具に合わせて購入方法を選ぶと無駄を減らせます。

茶筅通しの細かな動きは文章だけでは分かりにくいため、この記事の動画と英語・日本語の説明もあわせて確認してください。

茶筅以外の茶道具については、茶道具の名前と使い方、実際のお点前については、裏千家の盆略点前も参考にしてください。

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