Googleを利用した英文作成!フレーズ検索・ワイルドカード検索

GOOGLEを利用した英文作成 英文法・英語教材

Googleは主に情報検索の際に使用するものですが,英語表現を調べる際にも役立ちます。

インターネット上には,英語で書かれたWebページがたくさんありますので,検索エンジンをうまく活用すれば,インターネット上の英文を手本として利用し,自然な英語表現を知ることができます。

英文を書いていると,特に難しい表現ではないけれども,どのような英語で表現したらいいのか,あるいは冠詞がつくのかつかないのか,複数形か単数形かなどに迷うときがあります。

そのようなとき,Googleをうまく活用すれば,インターネット上の英文を手本として利用し,自然な英語表現を知ることができ、英作文・英文チェック・英語学習として活用することができます。

特に、今はAIがものすごく発達しましたので、DeepLやGrammarlyなどを上手に利用すれば、かなり

の英文が書けるようになりました。

DeepLとGrammarlyで作った英文で疑問に思った点などを調べるのにGoogleのフレーズ検索が大活躍します。

詳しくはDeepL・Grammarly・フレーズ検索を駆使して英語の論文を書く方法をご覧ください。

ここでは具体的には、ワイルドカード検索・フレーズ検索・サイト検索についてそれぞれ詳しく解説します。

なお、こちらは10年以上前に私がアルクの「子ども英語」という雑誌に寄稿した「英語教師のためのGoogle活用術」をもとに書いています。

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フレーズ検索

「フレーズ検索」とは検索したいフレーズの前後を二重引用符(”  “)で囲む方法です。

たとえば「ペアでおこなう」が,work in pairかwork in pairsのどちらであるか迷ったとします。

そのような場合,Googleで”work in pairs”または”work in pair”と入力して,それぞれを検索してみましょう。

右上のほうにヒット件数が表示されます。work in pairsでは563,000 件もヒットしたのに対し,work in pairではわずか522 件でした。

この結果から,圧倒的に多いwork in pairsのほうが正解である,という予測が立てられます。ただし,ここで示したヒット数はどんどん変わっていきます。

注意するのは,前後を二重引用符で囲むことです。

そうしないでwork in pairsで検索すると,work,in,pairsのどれかが1回以上使われているページが全てヒットしてしまいます。

前後を二重引用符で囲むことを,忘れないようにしましょう。

ワイルドカード検索

google

ある表現が正しいかどうか,または2つの表現のうちどちらが正しいかを調べる手段として,フレーズ検索は便利です。

しかし,どのような単語が入るのか検討がつかない場合には,フレーズ検索を行うことは出来ません。

このようにどのような英語表現にしたらいいかわからないときに,ワイルドカード検索が便利です。

ワイルドカードとは任意の文字を意味し,あらゆる文字を表すことができます。

Googleでは半角のアスタリスク(*)がワイルドカードになります。

このようにアスタリスクを加えることにより調べたい表現の幅を広げることができます。

アスタリスク一つで,任意の1単語を表し,アスタリスクを2つ付けると2単語を表します。

ワイルドカード検索でも,フレーズ検索の時と同様,検索するフレーズの前後に「” “」をつけるのを忘れないようにしましょう。

例をあげて説明します。

たとえば授業で「円になって座って」といいたいとき,sitと circleを使うだろうということはだいたい予測できますが,あとはどのような単語を使ったらいいのかまったく検討がつかないとします。

そのようなときは,とりあえず sit とcircleの間にいくかのアスタリスクをつけて調べて見ます。

“sit *circle” 11,600 件 ”sit **circle”  218,000 件,”sit ***circle” は 66,900件という結果になりました。

一番多い”sit**circle”を詳しく見て見ましょう。いろいろな表現がありますが,Sit in a circleという表現が圧倒的に多いようです。

このようなことから,Sit in a circleが正しい表現であろうと予測できます。

フレーズ検索で,”Sit in a circle”を確認してみるとGoogleで191,000件のヒット数がありましたら,「円になって座って」というのはSit in a circleで間違いなさそうです。

このように自分のいいたい英語表現をフレーズ検索とワイルドカード検索を駆使してどうにか探しだすことができます。

サイト指定

Googleには英語母語話者でない人が書いた英文が多いため,間違っている表現もかなりあります。

そのため,間違った表現であるかどうかを見抜くコツというものが必要になります。

最も簡単な見分け方は国別ドメイン名をチェックすることです。

国別ドメイン名とは,たとえば東京経済大学のホームページ〈https://www.tku.ac.jp/〉の場合,最後の「.jp」という部分にあたり,日本のサイトであることを示しています。

国別ドメイン名はccTLD一覧表で調べることができます。

ある英語表現をフレーズ検索したとき,ヒットしたサイトが英語を母語とする国アメリカ「.us」イギリス「.uk」カナダ「.ca」オーストラリア「.au」などのドメインが多い場合,その表現はかなり信頼できると思います。

ところが,非英語母語国のドメイン(日本「.jp」 中国「.cn」など)が多い場合はその表現を使うのは避けたほうがいいと思われます。

たとえば,”I went to there “とフレーズ検索してみますと34,800件のヒット数がありました。

ヒット数だけを見るとこの表現が正しいように思えますが,〈www.geocities.jp〉などの「.jp」のものが多く,日本のサイトが多いようです。

こういったサイトばかり出てきたら,その表現を使うのは避けたほうが賢明です。

このようにGoogleの検索結果をそのまま鵜呑みにすることは危険なときがあります。

そこではじめからイギリスやアメリカのサイトだけに絞って検索するとかなり信頼性は高くなります。

つまりサイト指定というのは国別ドメインを指定して検索する方法です。

検索したい表現の後に,site:と半角で入力し国別ドメインを入力します。

たとえば,日本のサイトに限定したいならsite:jpとなります。コロンの後ろには空白を入れないように注意してください。

たとえば,「私は犬が好きです」と英訳した場合,通常はI like dogs.と複数形にしますが,非英語母語話者の中にはI like a dog.と書く人が多いと思われます。

実際に,Googleで”I like a dog “を検索してみると,約516,000 件もヒットしました。

次に,サイト指定をして調べて見ます。イギリスのサイトに限定すると”I like a dog”site:ukでは6件,アメリカのサイトに限定すると”I like a dog”site:usはヒット数2件でした。

一方,日本のサイトに限定にして調べてみると,”I like a dog”site:jp は 612件でした。

これらのことから,英語母語話者はI like a dog.という表現をほとんど使っていないことがわかります。

その他,イギリス英語ではfancyという単語をよく使いますが,たとえば,” Fancy meeting you here “(こんなところでお会いするなんて)をイギリスのサイトに限定して検索してみます。

すると”Fancy meeting you here”site:ukは2,240件のヒット数ですが,アメリカのサイトに限定して検索すると”Fancy meeting you here”site:us は258 件とかなり減ります。

このようなことから,Fancy meeting you here.はイギリスで主に使われていることがわかります。

このようにサイト指定を使用することによっていろいろなことを調べることができます。

おわりに

ここでは、Googleを利用した英文作成方法として、フレーズ検索・ワイルドカード検索・サイト指定について解説しました。

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